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留袖にまつわる母と娘の愛情のこもった体験談をご紹介する留袖レンタル物語をご紹介いたします

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私の留袖レンタル物語

第7回|娘には人を支える人になってほしい!

香川 佐喜子(仮名)さん【59歳・主婦・兵庫県】

お婿さんのお母様が式には出ないと言い出して……

 この度、下の娘が結婚しました。彼とは大学1年の夏から付き合い始め、もう今年で8年目なので、結婚すると言われても「やっと?」という感じでしたが(笑)。うちにもよく遊びに来ていましたし、娘が交通事故に遭って入院した時も、毎日のようにお見舞いに来てくれていたので、彼のことはよく知っていましたしね。「この人とうまくいくといいなぁ」と思っていましたので、私は本当に嬉しかったです。主人は、「おお、そうか」と言ったきりでした。
 やっぱり複雑なんでしょうかね。

 それにしても、結婚式の準備は大変でした。うちは転勤族でしたので、娘が生まれたときは新潟にいましたが、主人の出身は岩手で私は大阪、先方も広島と山形のご出身で現在は京都在住……ということで、どこかの地方の特色を結婚式に生かすということは難しく、「いわゆる結婚式」というオーソドックスなものになりました。親せきに百貨店勤務の方がいましたので、お得なプランを作ってもらったのですが、それが先方のお母様には気にいらなかったらしく、「こんな式には出ない」とまでおっしゃって。

 なんでも「こういうことをリードして仕切るのは男の仕事。こんなに勝手に進められては、結婚後も尻に敷かれるのが見えている。大事な息子にそんな思いをさせるわけにはいかない」とのことでした。本人たちは十分話し合って進めていましたので、「えっ?」という感じで、何とか彼にお母様を説得してもらいましたが、式の最中も表情は硬かったですねぇ(苦笑)。嫁姑問題は、どこのご家庭にも多かれ少なかれあると思いますが、ただただ上手く乗り切ってくれることを祈るばかりです。幸い、彼が娘の味方をしてくれていますので、そこは安心しているのですが。

旦那さんを盛り立てる縁の下の力持ちに!

 私の方は、親せきにもたくさん出席してもらい、とっても楽しかったです。
 上の娘のときにも思いましたが、やっぱり娘の結婚式で留袖を着るのは感慨深いものですね。
 親せきも留袖を着て出席してくれたのですが、実はそのうちのひとりは、結婚式が立て込んでいるにも拘わらず、他の結婚式に出た際に料理を持ったお給仕の方とぶつかって、着物をものすごく汚してしまったそうです。

 「クリーニングが間に合わないからお洋服にしようかとも思ったんだけどね。『結婚式には留袖を着るものだ』ってずっと思っていたでしょう?洋服じゃ物足りない感じがして、急きょ留袖レンタルにしたのよぉ」と言っていました。
言われるまで全く気づきませんでした。

対応も素早くて、持っているものと似たものを着たいという希望も叶い、とっても状態のいいものを借りられたのよ、と、逆にちょっと自慢気でした(笑)。
「自分の留袖が汚れたおかげで選ぶ楽しみも増えたから良かったわ」って、前向きですよね。
 最終的に結婚式そのものは、先方のお母様のことはあるものの、全体的に良いお式で、私としても一安心しました。
 娘は小さい頃から活発で、外遊びが大好きな男勝りさんでした。

 外見はとても女の子らしい感じなので、そのギャップに驚かれることが多かったようです。
 中には「じっとして黙っていれば可愛いのに」という人もいて、娘としてはそういう言葉に反発心もあったのか、背中の真ん中くらいまであった髪をバッサリショートカットにして、わざと男の子っぽく振る舞う時期もありました。
 ロボットとか車とかに興味を示していましたので、コンピュータ好きの彼とは出会ったときから意気投合したようで、内面が満たされたからか、今ではすっかり普通に「女子」です(笑)。

 いつも仲の良い兄弟か友達のような雰囲気のふたりですが、結婚するのですから、今後は一家の長としての旦那さんを盛り立てていく、縁の下の力持ちとなってほしいものです。
 私の名前に入っている「佐」の字には「脇で支える」という意味があるそうです。
 それを聞いて、娘にも同じ漢字をつけました。
 彼や家族を脇から支える人になって、末永く幸せでいてくれるといいと願っています。

留袖レンタル物語の目次(全47回)