第15回|昼夜逆転生活で必死に育てた娘が幸せな結婚!
高山 ちひろさん【57歳・ラーメン店経営・静岡県】
親戚一同、みんなで留袖レンタルしました
私と夫は30年前に東京で知り合いました。結婚して双方の地元である静岡県静岡市に移り住みました。
夫はバーを経営していたのですが、あまりうまくいかず、ラーメン店に切り替えました。
深夜営業のラーメン店で、私も手伝っていたのですが、昼夜逆転生活で非常につらかったです。経営も思わしくなく、娘と息子を実家に預けて必死に働きました。
娘は人当たりもよく、人に恵まれた幸運な子です。我が娘ながら美貌に恵まれて、中学時代から非常にモテる子でした。
大学に行くため東京に出て行ったのですが、私達夫婦の危機を知って帰省して就職してくれました。
そこで出会った地元の男性と結婚したのです。私達が不安定な自営業だったので、安定した企業のサラリーマンと結婚してくれて良かったとほっとしています。
娘の結婚相手は、地元のインフラ企業に勤める技術者です。
三人兄弟の長男で、お父様も同じインフラ企業のえらいさんのようです。したがって結婚式には地元のつながりで多くの会社関係者が出席されることになりました。
大卒後東京で就職していた娘は、地元に帰ってくるために支店を移動させてもらえる事になり良かったです。
相手方が地元のえらいさんが多く出席されるという事もあり、結婚式に参列してくれる花嫁側の親族には、みな着物で参加してくれるようにお願いしました。
会社の偉いさんも来られるし、結婚式は相手方負担で大きなホテルで行います。
できちゃった結婚で子供が生まれてしまっているのですが、ご長男ですし盛大に結婚式を挙げることになりました。
結婚式の留袖はレンタルにしました。レンタルした留袖は質も見栄えもよく、本当に満足しました。
実は親戚一同、みなレンタルです。レンタルには見えませんし、衣装をそろえることになるので非常に風格も出たように思います。
またマナーブックを頂き、細かい所作についても習いました。また結婚式の前に、試着も何度もさせてもらえたのが良かったですね。
おかげで当日は緊張もせず、特に失敗もせず、花嫁の母として出席できました。
滞りなく終える事ができて良かったです。
主婦として家庭を守り幸せな人生を歩んでほしい
静岡は地方都市としてほどほどに開けていて、必要なものはすべて市内に揃っています。アクセスも非常に良くて、大阪や東京にも出やすいですし、いいところだと思います。
文化的にも洗練されていて、都会の影響を受けています。なので特に独特の結婚の風習もないのですが、やはり盛大に式を行う傾向はあるようです。
我が家の場合も、駅前のターミナルホテルを使った大きな結婚式でした。
相手方の出席者はみな地元の人で、こちら側は全国から来てくれたのですが、アクセスが良かったため出席いただいた方々にも好評だったようです。
式を終わってみて、正直言って、いい旦那さんに嫁いでくれたと安心しています。
ご両親も裕福ですし、旦那さんもつぶれる心配のない会社勤務です。格安の社員寮にも入れて、新婚生活としては順調なスタートを切っていると思います。
その後は向こうのご両親と同居するつもりらしいですが、二世帯住宅を立てる予定のようで幸せそうに過ごしてくれているので、私としては非常に嬉しく思っています。
地元に帰ってきてくれただけでなく、地元で素敵な旦那さんまで見つけてくれてほんとうに安心しました。
長女は昔から、笑顔が可愛く、愛嬌があって誰からも好かれる子でした。なので人様にも恵まれ、周囲に支えられて生きている子だと思います。
少し自分勝手で物欲が強いと言う点はありますが、それは私達が金銭的に苦労をかけたことの反動かもしれず、そこは仕方ないかなと思っています(笑)。
私達が苦労した分、娘には幸せになってもらいたいのです。今は郵便局でパートをしながら子育てをがんばっているようで、平凡ながらも幸福な今の家庭を守ってほしいですね。
順調に大学を卒業し、就職して結婚して、子供も二人作った娘。次の目標は家を立てることですね。
できれば同居したいけれども、相手はご長男ですので向こうのご両親との同居が決まっています。
それは残念。でも主婦として家庭を守り、幸せな人生をこれからも歩んでほしいです。孫の教育も十分にしてやってほしいし、私達もひ孫が見られるまでがんばります。
もともと結婚願望が強かった娘は、安定企業の旦那さんを見つけて満足そう。それはよかったと私達も思います。普通の主婦としての幸せを堪能してほしいです。
私達夫婦は深夜営業のラーメン店を経営していましたので、肉体的にも精神的にも非常にきつい子育てでした。
昼夜逆転で体はボロボロになり、子供たちの寝顔を見るだけの生活。それがつらかったです。
嬉しかったことは正直あまりありません。苦労ばかりです。
ですが娘は特に不満をいうこともなく、素直に育ってくれました。
本当に感謝しています。